2013年10月16日水曜日

探偵物語 薬師丸ひろ子

1983年(昭和58年)5月25日発売、同年間チャート4位。
作詞_松本隆 作曲_大瀧詠一 編曲_井上鑑。


薬師丸ひろ子探偵物語」。鮮烈な歌手デビューを飾った「セーラー服と機関銃」が発売されたのが1981年11月のこと。翌年の年間チャートで、あみん待つわ」に次ぐ第2位を獲得する大ヒット。同名映画での「カ・イ・カ・ン」の名セリフで若手トップ女優の地位を確立しました。リアルタイムではなくとも、そのセリフを知らぬものはいないでしょう。

薬師丸というと当然そっちを取り上げたくなりますが、私は続く2枚目のシングル「探偵物語」が好き。こちらも負けず劣らず大ヒットしました。

この時期歌謡界には松田聖子中森明菜という不世出の2大アイドルが君臨していました。そこに割って入ったのが薬師丸さんです。デビューも売れたのも明菜さんより若干早いですけど「セーラー服と機関銃」1曲ではまだ歌手として認められていたとは云い難い状態でした。少なからず一発屋の空気を感じたのです(歌に関してですよ。女優としては認められていたと思います)。

その空気を払拭し、女優だけでなく歌手としてもいける、それを証明したのがこの「探偵物語」。聖子)、明菜)、薬師丸)、アイドル歌謡界の天下三分の計が成立した瞬間でした。


なんという透明感。聴いているものを癒やす力があります。前曲よりも表現力はアップしつつも、まだこなれていない。このバランスが絶品なのであります。

松本さんの詞いいですね。私が特に好きなところは間奏後のサビ「透明な水の底 硝子の破片(かけら)が光る だから気をつけてね 好きよ… でもね… たぶん… きっと…」。何度でも聴きたくなります。

このレコードは両A面。カップリングの「すこしだけやさしく」も名曲です。


にほんブログ村 音楽ブログ 思い出の曲へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

0 件のコメント:

コメントを投稿